

11. オーストラリア
このページは「渡航歴」のレポートです。
それまでの殆どの渡航は「出張」でしたが、今回は正真正銘の旅行です。
しかも前の会社は辞め、次の就職先も決まっていて、全く何の気兼ねなく約4週間という期間を満喫する事が出来て、本当に幸せでした。
それまでは、旅行としては新婚旅行(10日間)が一番の思い出になると「覚悟」していましたが、嬉しい誤算でした。
目次
到着日 | 滞在 | 滞在地 | キーワード |
---|---|---|---|
3(金) | 7泊 | ケアンズ | GBRへの玄関口、熱帯雨林、日本人多数 |
10(金) | 1泊 | アリススプリングス | 先住民アボリジニ、荒野、乾燥気候 |
11(土) | 4泊 | エアーズロック | レンタカーでキャンプ生活 |
15(水) | 1泊 | アリススプリングス | キングスキャニオン、 |
16(木) | 1泊 | (寝台列車) | ザ・ガーン |
17(金) | 2泊 | アデレード | 無料巡回バスの走る都会 |
19(日) | 1泊 | カンガルー島 | 自然と野生動物の宝庫 |
20(月) | 1泊 | アデレード | 無料バス |
21(火) | 5泊 | ゴールドコースト | 全長42kmのビーチ、アパート生活 |
26(日) | 1泊 | ブリスベン | 大都市、ボクシングデー、カジノ |
その他の キーワード |
オージー英語、気候、動植物、食べ物 |
ケアンズ

街の中心部の景色はこんな感じです。
店もたくさんあり大抵の品は揃います。立派なカジノだってあります。
それでいて都市のように大きすぎず、のんびり過ごせるところが魅力でした。
時差は殆ど無いし、飛行機で一眠りしたら早朝にはもう到着しているので、非常に身近な外国の街だと感じました。
そのせいか、街中は日本人だらけでした。制服姿の高校生の団体までいるんですから。

ケアンズは世界最大の珊瑚礁「グレートバリアリーフ」への玄関口としても有名ですが、街の海沿いはこんな感じで珊瑚礁ではなく、どちらかというと熱帯雨林っぽいです。
実際、ペリカンなど多種類の野鳥に会えるし、ちょっと内陸に入れば実際に熱帯雨林が広がり、見所もたくさんあって、とても楽しい所でした。
GBR(グレートバリアリーフ)
言わずと知れた世界最大の珊瑚礁です。
ケアンズ発着の船でグリーン島、オイスターリーフ、ウポルケイへ行ってみました。

こちらがグリーン島です。ビーチでシュノーケリングをしただけで、島内は殆ど観光していませんが、日本人もた〜くさん来ていたのは間違いありません。(実際ここは日本企業が経営しているそうです)

こちらはオイスターリーフでスノーケリングをした時の一コマです。
海の中の景色や魚の種類は沖縄と大体同じでしたが、違う種類の人間(=外人)が周りで泳いでいるので、とても面白かったです。(^^;
アリススプリングス

ケアンズから飛行機で移動しました。ケアンズとはまるで景色が異なります。
これは着陸直前の飛行機からの景色なのですが、こんな荒野の中に空港があるとは思っていなかったので非常に印象的でした。
ここには先住民のアボリジニの人々もたくさんいました。

街中はこんな感じのイメージ。街の規模はケアンズよりも小さめです。
ケアンズのようなリゾート地ではなく普通の街という感じを受けました。
ケアンズも温暖な気候でしたが、ここは「暑い」というより「熱い」という感じ。

また、郊外に出れば見られるかも…と期待していたロードトレインにも、ここでいきなり遭遇しました。5両編成のトレーラーで、その名の通り「道路を走る列車」で、大迫力!
エアーズロック
初体験の海外運転にキャンプ、1日中走っても変わらない荒野の景色、見たことも無い動植物のオンパレード…etc.
日本では絶対に体験出来ない事がここではたくさんあり、この旅行で最も強烈に印象に残った期間でした。とにかく素晴らしかったです!

昼間は気温が40℃近くまで上がるので、涼しい朝夕に活動するのがポイントです。例えばこの写真のように、みんな朝の5時過ぎにこうして朝日に照らされるエアーズロックを見に集まってきます。
エアーズロックのもう一つのハイライトとして「登頂」があります。
朝の5時に敷地のゲートが開きますが、気温が高いこの時期は朝8時には登山道が閉まります。また、登山道付近だけは何故か風が強い時が多く、この場合は登山道は終日閉鎖されるので、なかなか登らせてもらえないのです。(基本的には登頂は勧められてはいません)

写真は登山途中の一コマです。眼下に見える駐車場からこの坂を登ってきているのですが、実はこれが結構キツイし怖いのです。
しかし、この写真のように大地に映るエアーズロックの巨大な影や、地平線の向こうに見えるオルガス(風の谷)など、本当に感動的な景色でした。
エアーズ・ロックは有名な場所なので、滞在地となる「エアーズ・ロック・リゾート」は、さぞかし一大リゾート地なんだろうかと思っていましたが、都市から離れた広大な砂漠地帯のド真ん中に位置しているので、例えば食材が届くのは週に2回だけ。わりとのんびりしているのです。
キングスキャニオン

エアーズロックから300km近く走った所にある巨大な渓谷で、崖の高さは立っている人がこの写真では分からない程です。ものすごい高さでした。
渓谷の形状から判断して、地殻変動により形成された事は良く理解できるのですが、これだけ大きな渓谷が地殻変動で出来たと思うと、自然の力の巨大さにただ呆然としてしまいました。
6kmのハイキングコースを3時間半かけて散策しました。例によって気温の上がる前の朝5時スタートです。

エアーズロックの登頂も少々危険でしたが、ここはもっと危険でした。
何といっても崖には柵も何もありません。簡単には崩れないと分かっていても、かな〜り怖いこと請け合いですが、素晴らしい景色でした。
アデレード

ケアンズやアリススプリングの写真と比べても分かる通り、ここはビルの立ち並ぶ都会でした。殆ど人のいない内陸部から到着したので、人の多さにまずビックリ!何といっても南オーストラリア州の州都ですから。
都会と言っても、ビルの立ち並ぶ中心部は1.6kmとそれほど大きくなく、2系統ある無料バスを利用すれば気軽に回れます。また、ちょっと歩けば閑静な住宅街や眺めの良い丘にも行けるし、レトロな木造のトラム(=路面電車)に乗ればビーチリゾートへも行けます。

また、セントラル・マーケットと呼ばれる伝統120年の南半球最大のマーケットがあり、ここも活気があってとても楽しかったです。
チャイナタウンが隣接している事もあって、アジアンな雰囲気も漂っていました。
カンガルー島

ここはオーストラリア本島から離れているために開発や外来種の影響が少なく、自然と野生動物の宝庫で、非常に良かったです。
アデレードの市街からバスとフェリーで約3時間、飛行機なら1時間で行けます。

アデレードではTシャツに短パンという格好で丁度良かったのに、ここではウィンドブレーカーにトレナーを重ね着して丁度良い位の「涼しさ」でビックリ!
景色も何となくそれまで見てきたオーストラリアと違います。ニュージーランドみたいだ、と誰かが言っていたけど、確かに似ている気もする…。羊も沢山いたし。

お決まりのツアー旅行よりも自由な個人旅行の方が断然好きですが、ここでのSeaLink社のバスツアーはそんな私でも非常に楽しめました。
わざとらしい演出も無く、添乗員(兼、運転手)も参加者も「エンジョイしようねー!」いう自然な雰囲気だったのが特に良かったです。恐らく殆どの参加者がお互いに外国人同士だったのも、そういう雰囲気になれた理由だったのかもしれません。
ゴールドコースト

中心地のサーファーズ・パラダイスでクリスマスを含めた約1週間を過ごしました。
無造作に乱立する高層アパート(旅行者用)と何十kmも続く砂浜の景色がこの街の強烈な印象です。
この写真は滞在した高層アパートからの景色ですが、5泊以上するならホテルよりも安価な、この類のアパート暮らしは超〜!オススメです。

この写真は、砂浜での景色を180度ギュッとつなげたパノラマ写真です。
(クリックして拡大しないと何の写真だかわからん…)

サーファーズ・パラダイスという名前が示す通り、波乗りが目当てで滞在している人もたくさん見かけましたが、サーファーでない私たちでも、広大な砂浜でのんびりしたり、波打ち際で歓声を上げながら外人に紛れて大き目の波と戯れるだけでも、とことん楽しめます。
また、路線バスを利用すれば超大型ショッピングモール、各種テーマーパーク、動物園、カジノにも手軽に行けるので、海以外のお楽しみも盛り沢山の、実に良く出来たリゾート地で、とても気に入りました。
ブリスベン

ブリスベン空港を早朝に発つ飛行機で日本へ帰る予定だったため、移動の一環として一泊だけしました。
今回周遊した中では最も大きな「都市」(オーストラリア第3の都市)だったので、こんな立派な電車だって走っていました。

街並みだってホラ、立派な大都市の様相です。
し、しかし、その日は12月26日。ボクシング・デーと呼ばれる休日で、店は軒並み閉まっているし、人も車もご覧の通り殆ど無く、正月の東京みたいな雰囲気でした。(…暑かった事を除いては)
休日でも営業していた日本にもある某ファミリーレストランで昼食を取り、その後は巨大なカジノに入り浸り、締めくくりの最後の夕飯はセブンイレブンのインスタントラーメンという、4週間の旅行の最後を飾るにはちょっと緩みきった最終日だったかなー。
(…ここの文章も緩みきっているな。失礼)
オージー英語
これは行く前から良く聞いていた事ですが、オーストラリアの英語は欧米の英語と比べて発音が一部違います。
例えば、現地で最も耳にする「グダイ!マイト」は欧米流に発音すれば「グッデイ・メイト」(Good day, mate!)です。
このように「エイ」が「アイ」と発音されるのは頭では分かっていましたが、他にも色々あって意外と苦労しました。(しかも話し方がメチャクチャ速〜い!!)
例えば「エイ」を「アイ」と発音するのなら、「アイ」(= i )はどうなっちゃうんだろ?とか後になって気付くわけです。ちなみに「アイ」はちょっと「アエ」っぽく聞こえました。
「エイチ」(= h )は「ヘイチ」と言っていました。私の苗字はアルファベットで書くと「エイ」も「アイ」も「エイチ」もあるので、自分の名前のスペルを言うときは思いっきり意識して言わないと、全然通じませんでした。
けど、そんな独特のイントネーションのオージー英語も、最後の方は心地良く聞こえてました。(…たとえ意味が聞き取れなくても)
先住民族(アボリジニ)
全人口の約2%が先住民族アボリジニと言われています。
肌の色の濃さと、顔の彫りの深さが非常に印象的でした。
沿岸の都市では殆ど会えませんでしたが、中央部のアリススプリングスなどでは大勢のアボリジニと会いました。

