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12. スイス(2005.1.19〜)

このページは「渡航歴」のレポートです。
この回は「4週間」という過去最長の滞在期間で、各週末を利用して隣国にも足を伸ばしたりして、非常に印象的な滞在でした。
しかもその約4週間前には別の国(オーストラリア)で4週間過ごしてきたばかりだったので、その点でも印象に残る滞在でした。
あ、それと、とにかく寒かったです!

目次(クリックするとその項目へジャンプします)


今回のスイス

一面、銀世界

日本でも北国の冬は似たような環境なのでしょうが、東京育ちの私にとっては寒かったです。一番寒かった日の気温はマイナス14℃でした。
写真の景色を毎日約10分、徒歩で通いました。


チューリッヒ空港着陸時

幸運な事に、往路の飛行機はエコノミークラスからビジネスクラスへ格上げされました。国際線でこんなに前方の座席から外を見たのは初めてかも…。
座席だけでなく、食事などのサービス内容も全てビジネスクラスへアップグレードされました。(ラッキィ〜♪)

ビジネスクラス♪イェイ!

ビジネスクラスへ格上げされたのは早めにチェックインを済ませたからかと思いきや、カウンターで聞いてみたところ「チケットの購入料金順」との事です。
もちろんエコノミークラスがオーバーブッキング等の理由により定員オーバーした状況に限ります。


滞在地・Flawil(フラヴィル)

ホテル&駅前通り

滞在地はFlawilという町です。この写真はFlawil駅前通りの写真で、白い建物が4週間滞在したホテルです。Flawilはドイツ語圏の東スイス地方にある小さな町で、Zurich(チューリッヒ)〜St.Gallen(ザンクトガレン)を走る国鉄の急行と鈍行が1時間に各1本ずつ止まります。(特急は止まりません))

Flawilから見える山

天気が良い日には、この写真のようにヨーロッパらしい尖った山がキレイに見えます。

印象に残ったのは、朝や週末など人通りの少ない所で人とすれ違う時に、見知らぬ東洋人(=私)にも町の人々が自然と挨拶を交わしてくれた事です。
来る前に「田舎町だぞ」と何人かに言われてきましたが、都会暮らしの自分にとっては、非常に心地良く、非常に気に入りました。

食べ物&飲み物編

食べ物と飲み物の話はた〜くさんあります。
その話題だけで特集を組んでも良い程ですが、ここではほんの一部をご紹介。

美味!

イタリアとの国境を有するスイスでは、ピザやパスタなどのイタリア料理屋がたくさんあります。今回の滞在で色々食べ比べたパスタの中で一番美味しかったのがコレです。肝心の名前を忘れましたが、濃厚な味でした。
どの店のパスタも、日本と比べて茹でる時間が長いのか、非常に柔らかいです。


リベラ

これは「リベラ」というスイス産の清涼飲料水で、スイスではよく見かけ、よく勧められます。簡単に言うと「乳製品の副産品」のようなモノらしいです。
赤ラベルがオリジナル、青がローカロリー、緑がお茶風味です。
例えば赤ラベルはリンゴジュースの様な味で、なかなかイケます。

ミベラ

そしてこちらは、一見するとリベラですが良く見ると「ミベラ」です。
しかし「何だ、リベラの偽物か」と思うなかれ。地元の人に聞いたところメーカーは同じだとか。そしてミベラの方がビタミンCの含有量が多く、味も多少違うそうです。スイスの大手スーパーMIGROSで売っています。


スイス限定

ご存知の人も多いと思いますが、世界中に店舗を構えるマクドナルドは、その国の限定品があります。(=日本ではテリヤキバーガー)
スイスの限定品はこんなのでした。

なるほど、スイスの特色を生かしたハンバーガーのようです。スイスのチーズやロシティ(スイスで良く食べるハッシュドポテトの様なもの)が入っていたり、雪を被ったアルプス山脈のようなハンバーガーが看板に出ていました。
広告のキャッチコピーは、アルプスの山を背景に「3つのチーズの頂」といったところでしょうか(=素人の意訳)」

ファドゥーツ(リヒテンシュタイン)

リヒテンシュタインは、スイスとオーストリアに挟まれた世界で6番目に小さい国で、 鉄道駅は無いので途中からバスに乗り換えて行きます。
独立した国ですがスイスに国防や社会基盤を依存し、関税協定を結んでいるとの事で、スイス側からの入出国は自由です。パスポートチェックも何も無いので、「別の国に来た」という実感は殆どありません。
それまでなかなか訪れる機会がなかったのですが、景色が素晴らしく、また行ってみたくなりました。

シュテットレ通りから見たファドゥーツ城

リヒテンシュタインは侯国で、侯爵が国家元首です。
首都ファドゥーツを見下ろすように建つファドゥーツ城(写真)には、実際に侯爵一家が住んでいるので、内部は公開されていません。

ファドゥーツ市街

上の写真とは逆に、ファドゥーツ城の建つ高台の上から見たファドゥーツ市街です。市街は徒歩だけで回れます。
向こう側を横切る河がスイスとの国境だったと思います。

ファドゥーツから見える山

特筆すべきはこの山の景色でした。
こんなに近くに見えるとは思わなかったので、感動しました。

ボーデン湖・周遊(ドイツ)

スイスの北東部にボーデン湖という湖があります。この湖はスイス、ドイツ、オーストリアと接しています。
私の持っていたガイドブックには、ボーデン湖の事はあまり紹介されていませんでしたが、今回の研修で一緒になった香港の人が、「有名だから行ってみたい」という話になり、特に予定の無かった私も一緒に行くことにしました。
まずは電車で湖の近くのコンスタンツ(Konstanz)という駅まで行き、そこからボーデン湖を横断するフェリーに乗ってドイツへ入ろう!という計画でした。

Konstanz駅前

で、いざコンスタンツ駅に着いてみると、何か違う雰囲気…。(写真)
あ、この[DB]という大きな看板はドイツ国鉄の看板です。
…どうやら既にドイツに入っていたようです。確かに売店を覘いてみると通貨がスイスフランではなくユーロになっていました。


Meersburg行きフェリー乗船

ボーデン湖を横断するフェリーの乗り場です。コンスタンツ駅からは路線バスで行きました。何の下調べも準備もせず、言葉(ドイツ語)も通じなかったけど、何とかなるもんなんだな、これが。


ドイツ風パスタ「Spaetzle」

これは「ドイツ風のパスタ(Spaetzle)」だそうです。週末のために大抵の店が休業している中で唯一営業していた喫茶店で食べました。
地元の人にジロジロ見られながら、殆ど通じないドイツ語を駆使して注文しました。味は…単調であまり美味しくありませんでした。ゴメンナサ〜イ


ボーデン湖の夕暮れ

夕日に照らされた湖畔の街並みです。
何となくですが、スイスの街並みと比べるとやはり雰囲気が違う気がしました。(とにかく寒かったです、この日も)

ブリゲンツ(オーストリア)

オーストリアには、厳密には過去に飛行機の乗り換えで1回、前週のボーデン湖周遊の時に電車で通過した事がありましたが、実質的にはこれが初めての訪問でした。
滞在していたFlawilからは直通列車もあり、簡単にオーストリアにも足を伸ばす事ができます。

Bregenz駅

スイスから電車で国境を越える時、途中の駅から制服姿の係員が2人乗り込んできて、ノートパソコンを抱えながら全員のパスポートを車内でチェックしていました。日本ではありえない場面なので、ちょっとワクワクしてしまいます。

スイスからオーストリアに入る時は、こうしたパスポートのチェックがちゃんと行われているようです。
例えば、前の週には電車でオーストリア内を数分通過しただけで同様のパスポートチェックがあったし、別の週に貸切バスでスイスからオーストリアへ行った時は、バスの運転手が国境で乗客名簿を提出して手続きを受けていました。
…ちなみに、スイスからドイツに入る時などはノーチェックでした。

Bregenz旧市街

このブリゲンツ、城壁に囲われた昔ながらの旧市街地が残っていて、なかなか情緒ある場所でした。
また、駅周辺の市街地にはカジノがあり、スロットマシーンにチャレンジしてみましたが、結果はからっきしダメでした。(カジノは豪州の方が盛り上がる!)


Pfaenderへのロープウェイ

少し歩いた所にロープウェイがあり、眺めが良さそうだったので乗ってみました。終着駅は単なる見晴台に行くのかと思いきや、終着駅は立派なスキー場でした。(確かに、私以外の乗客は全員がスキーの格好をしていた)

このブリゲンツに限らず、普通の「街」からこのような「スキー場」へダイレクトに行ける所が今回の滞在中には沢山ありました。だから、電車でスキーに行く乗客がやたらと軽装なのです。極端に言うと、スキーの板を持っているだけ、みたいな。

Pfaenderからの眺め

それまでずっと寒い思いのしていたので、このの展望台での日光浴は本当に気持ち良かったです!ホテルから保温ポットに入れて持参した温かい紅茶と、日本から持ってきた貴重な(?)ベビースターラーメンをパリポリつまみ、ゆったりとした時間を過ごしてきました。

リンツァーハイデ(スイス)

訪問したこの時期は、スイスでは冬休み(スキーホリデー)の期間だったようです。
知人(スイス人)と1回会う約束をしたのですが、家族とスキーホリデーの真っ最中だったので、私も1日だけ合流させてもらいました。

Chur駅バスターミナル

約2時間電車に乗った後、Chur駅から先はバスです。(ちょっとドキドキ)
スイスの交通は時間に正確である事で有名ですが、スキー場まで山道を約45分かけて走ったこのバスが、1分の狂いも無く時刻表通りに終点に到着したのは驚きました。

Rothorn

ロープウェイで上まで上がると、ジャーン!この景色です。素晴らしい!
しかもこんな景色の中で、こうしてちゃんとテラスのレストランがあるのも、実にスイスらしいな、と思いました。


Schlettenやろう!

知人の家族とソリで麓まで降りることにしました。「ソリ」というと日本では子供向けのイメージがありますが、スイスでは大人用のシュレッテン(Schletten)と呼ばれるソリがあります。

このソリは実にシンプルな造りで、舵もブレーキも付いていませんが、雪面に足を当てながら進む方向をコントロールして、カーブの連続する普通の山道を降りていくのです。
初心者にとってはかな〜りスリルありますが、面白いです。

ノルディックスキー(クラシック)

ソリの他に、生まれて初めてのノルディックスキーを体験してきました。
このスキー、下り坂はもちろん普通に滑り降りる事ができますが、平らな場所や上り坂も足を「ハの字」にせずに進める優れモノなのです。

どういう仕組みかと言うと、スキー板の裏側には、前後の中央(靴の真下)付近だけ滑り止めの溝が刻まれているのです。

そしてスキー板は横から見ると中央部分が浮いたアーチ状になっています。
つまり、両足均等に体重を乗せた時は、スキー裏面にある滑り止めの溝は雪面から浮いていて、普通に滑る事が出来ます。
一方で、片足で板を蹴りだす時にギュッと体重を乗せると、浮いていた滑り止めも雪面に押し付けられ、滑らずに前に蹴りだすことが出来るようになっています。
だから、正しい蹴り方とマスターしないと、一生懸命に足を前後に動かしても思うように進めず、ちょっと恥ずかしい思いをします。


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