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1. スイス(1991.5.26〜)

このページは「渡航歴」のレポートです。
(執筆したのは2006年4月です。)

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初めての海外。それは出張

会社に就職して3年目、まさか自分が海外出張に行く事になるとは夢にも思っていませんでした。ビックリです。
だって苦手な教科は「英語」と「社会科」だったし、旅行といえば海外ではなくオートバイのツーリングだけでしたから。
それに当時勤めていたその会社では、もともと私は分析機器の「技術開発部」に所属していて、新製品開発の試験等を担当していたのです。海外なんて無縁でした。
しかし、後に会社のリストラ(再構築)により自社製品の開発業務は終結され、人員整理の結果、私は「スイスのある会社の製品を、日本の総代理店としてこれから日本で拡販していこう!」という事業を担当する事になったのです。
英語はまるで出来ないし(ちなみにスイスの公用語は英語ではありませんが・・・)、ヨーロッパの地理、歴史、文化など何も分からない状況でしたが、とにかく言われるがままに上司に連れられ行って来る事になりました。
この海外出張がきっかけでクレジットカードを作り、会社から支度金が支給され、行く前に会社で壮行会を開いてくれて餞別まで持たされ・・・と、その当時の私にとっての海外出張は、一大事だったわけです。

思い出

私にとっての初の海外滞在都市はジュネーブ(Geneva)でした。
いかんせんこのレポートは15年後に執筆しているので欠落している記憶も多いのですが、それでも強烈に覚えているのは、到着した翌朝に初めて1人でホテルの周りを歩いてみた時の感覚です。見るもの全てが珍しくて、まるで近未来にタイムスリップした感覚でした。

期間中はスイス以外にドイツ、ベルギー、フランスも訪問しました。
電車や車で数百km移動するだけで国が変わり、言語と通貨が変わるというの事がとても印象的でした。
特に当時はユーロ通貨はまだ無かったので、あんなに財布の中身がコロコロ変わる渡航はもうなかなか味わえないかもしれませんね。

その他にも、制限速度の無いドイツの高速道路「アウトバーン」、日本ではありえないベンツのタクシー、ビールのメニューだけで何ページもあるベルギーのパブなど、語り尽くせぬ沢山の思い出があります。

ここで懐かしい写真を少々。
クリックすると説明付きの拡大ウィンドウが開きます。

シャモニ 電車で国境 ベルギー 夜の九時半 フランクフルト SNCF

あとがき

私にとって「インターナショナル」という考え方の原点は、この初渡航にあるといっても過言ではありません。
私の引率役だった上司はさぞ苦労が多かったと思いますが、色々と教えて下さって感謝しています。
その上司のお陰で道中は路頭に迷う事はありませんでしたが、自分が相手と会話が出来ない、というのは、かなりストレスに感じました。
で、帰路の飛行機の中で「この機会に今後は英語を勉強しよう!」と一念発起するわけですが、実際に英語の勉強が軌道に乗るのは、更に数年後の話になるのであります。。。



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