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デザートバー装着・奮闘記(2003年)

デザートバー

「デザートバー」と聞いて、食後のデザート食べ放題!を想像した貴方。残念でした。この場合の「デザート」は、いわゆる食後の[Dessert]ではなく、砂漠を意味する[Desert]の事です。

トランザルプの車体デザインは、砂漠地帯(=デザート)を疾走するラリー車を踏襲したものなので、このジャンルのオートバイに装着する車体ガードを「デザートバー」と呼ぶのだと思います。転倒時の車体の破壊[Crash]を防止するためのバーなので、「クラッシュバー」と呼ばれたりもします。
このデザートバーはイギリスのM&Pから輸入したMotad社の製品で、装着したのはこのトランザルプを所有して11年以上も経過してからです。
それでも即納でパーツが手に入るあたり、本場ヨーロッパでの人気の高さをうかがえます。

このページのタイトルが「奮闘記」になっているのは、訳アリなのです。発注から装着まで、全てが順調にいけば2週間程度で終わるはずだった「購入記」が、3ヶ月間もの「奮闘記」になってしまったドタバタ劇の背景を、写真を交えながら紹介します。

第一回目の納品

結論を先に言うと、ドジな私が違う年式のトランザルプ用のデザートバーを注文してしまったのです。

これは後で知ったことなのですが、トランザルプの年式の違いは車名の[トランザルプ400V]の後にアルファベットを追加した型名で区別されていて、例えば私のトランザルプは[…400VN]となります。
ヨーロッパでは免許制度の理由で排気量は400ccではなく600ccになりますが、年式を表すアルファベットの記号は共通なので、私の場合は型名が[…600VN]のトランザルプ用のデザートバーを注文すれば良かったのです。
ところが私の注文したのは、どうやら前の型の[600VH]用だったようです。

私の[400VN]が日本で発売される4年前に、日本でもこの[600VH]が発売されていて、「外観は殆ど同じだし、デザートバーはきっと共通だろう」と勝手に解釈した事がそもそもの間違いだったわけです。
そうとは知らない私に届いた[600VH]用のデザートバーが、間違いだった事に気付くまでの流れは下の写真で紹介(白状)します。
(写真をクリックすると、下記の写真を解説付きの別ウィンドウで順番に見る事ができます。)

デザートバーの箱 開梱 デザートバーのセット サイドカウル取り外し後 アンダーカウル取り外し後 ラジエーター ステップ メインフレーム 合わない穴 長すぎるボルト 届かないデザートバー 届かないデザートバー

間違えて発注してしまった事をM&P社に連絡したところ、M&Pは快く返品交換に応じてくれました。
しかしイギリスと日本の間の送料は高ったです。間違って入手した[600VH]用のバーを国内で売ってしまって、新たに[600VN用]を購入する事も考えたのですが、買い手が見つかるまで待ちたくなかったので、送料がもったいないと思いつつも、一刻も早く返送する事にしました。

第二回目の納品

第一回目の納品からちょうど一ヶ月後に、待望の[600VN]用のデザートバーが届きました。
待っているその一ヶ月間の、まぁ長かった事!
…し、しかし!今度もまた装着出来なかったのです。型式は合っているのに。なんでよォ〜。

箱 デザートバー バー装着前 ブラケット一式 ブラケット 部品不良 穴が合わない 高さが合わない デザートバー連結 また届かないデザートバー 仮装着 仮装着

要するに間違った部品が入っていたのです。
ここで紹介した写真をM&Pに送り、正しい部品を送るように要求しましたが、M&P側はイギリスへの再返送を要求し「400ccのトランザルプには合わない」と言ってきて、交渉は多少難航しました。
[600VN]用のデザートバーは[400VN]にも装着できる事実を、ネット上で既に知っていたので、間違った部品が届いている事には確信があったのですが、カードの支払いが済んでしまっていたので、いくらゴネても正しい品物を送ってもらえなければ何にもならず、折衝は不利な立場でした。
一日も早くデザートバーが欲しい私にとって、交渉が長引く事は何の得にもならず、結局は再度送料を払って不良品を返送しました。
最初に型式を間違えて注文していなければ、カードの決済日までには余裕があったわけで、元々は自分が悪いと言われればその通りなのです。シクシク(泣)

第三回目の納品(汗)

不良部品を返送して(2週間もすれば今度こそは正しい品物が来るだろう)と期待していたのですが、いくら経っても「まだ届いていない」との返事。むむむ!オカシイ。
荷物の追跡調査をして、M&Pの最寄の郵便局までは荷物が届いた事は確認出来たのですが、それでも「受け取っていない」と、つれない返事。
埒が明かないので、M&P側に郵便局からの配達記録を確認するか、決済された金額を返金するかの二者択一を迫りました。
この時はもう必死です。だって今までの返送料金を含めるとデザートバーが2セット買えるだけの料金を既に支払って、手元には何も無い状態なわけですから。
火事場の馬鹿力とはこういう事を言うのでしょうか(言わないか…)、私のつたない英語でも必死さが伝ったらしく、最後はあっさり「届いたので送る」というメールが来ました。
嗚呼、三度目の正直。
部品が届いたのは1回目の納品から既に3ヶ月も経っていたのでした。

ブラケットの箱 部品 刻印 バー装着前 左右対称 右バー装着後 右ステップ 左バー装着後 デザートバー デザートバー装着

…とまぁ、実に波瀾万丈でしたが、装着できりゃイイのです。もうこの際。ね。
費用は余分にかかりましたが、まぁ勉強代のようなものです。
必死の抗議のおかげで英作文も多少は上達したかも…。何てったって実践ですから。気合が違います(^^;)



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