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所有してみて分かった事(CT125・ハンターカブ)

CT125・ハンターカブ

「日本バイクオブザイヤー2020」を受賞するほど大ヒットしたCT125・ハンターカブ。人気車だけあって、その特長・機構・評価・感想などは、私が記録や発信するまでもなく、様々な媒体で紹介されています。


ここでは、それらで紹介されている事とは別に、自分が感じたところを記録していきます。
これらの感想は、使用環境やオーナーの車歴や価値観によって大きく変わります。
ここでは、私の環境・車歴(下記)に基づいたものとして書きます。

  • 信号&渋滞の多い東京都心部に居住
  • 急こう配の走行は皆無
  • 50cc → 125cc → 400ccと乗り換えて125ccに戻る。
  • 目次(クリックするとこのページの各項目へジャンプします)

    1. ファーストインプレッション
    2. 疲労度
    3. 前後バランス
    4. デジタル式メーター

    ファーストインプレッション

    納車時

    この写真は、購入したオートバイ屋の前。
    この後に納車説明を受けて自分の実車を受け取るところです。

    実車に初めて触れた時の印象は2つ。


  • 取り回しが「軽い!」
  • ハンドルグリップの角度が広い


  • 前に所有していた乾燥重量180kgの400ccと比べると、「120kgの車体はこうも軽いのか!」と驚きました。
    押し歩きが全く苦になりません。

    ハンドルグリップは、ハンドル幅(=全幅)は前の400ccよりも狭いのに、腕が開いて幅広な感じ。

    疲労度

    50cc → 125cc → 400cc と排気量が増えるたびに「楽チンだなぁ」と漠然と思ってきました。
    でも、この125ccに戻ってきて思ったのは、「意外と疲れないぞ」という事。
    その理由を考えてみました。

    オートバイには、その人が感じる「気持ち良い速度域」というのがあって、それがそれぞれ違うと思うのです。
    排気量が大きいオートバイほど、この速度域が高く、トランザルプ400Vの場合は60〜80km/hが「気持ちが良い」(=疲労度が少ない)と私は感じていました。
    これに対して、CT125・ハンターカブは40〜60km/hあたり。

    では、信号や渋滞の多い東京都心部に暮らす「今の」自分にとって、どちらの速度域が常用速度か、という点で言うと、40〜60km/hあたりが多いのです。
    まずこれが、「意外と疲れないぞ」という理由の一つだと思います。

    同じ排気量での比較においても、前に乗っていた125ccと比べてCT125・ハンターカブは、以下の点においても疲労度が少ないと思います。

  • 低回転型のエンジン特性
  • 超・開放的な乗車姿勢
  • クラッチ操作が不要な運転
  • CT125・ハンターカブのエンジンは、以前に乗っていたCB125Tと比べると、エンジン回転数を上げなくてもモリモリと「軸トルク」(タイヤを回す力)が発生します。(参照1)
    排気量が同じなので発生する軸トルクは同等ですが、エンジンの回転を上げなくても高い軸トルクを発生する。これが「楽チン」なのです!

    例えばトップギアで50km/hで走行している時、CT125・ハンターカブの場合はエンジン回転数は4,000rpm(回転/分)。軸トルクがモリモリと発生する回転域なので楽々走れます。
    一方の前に乗っていたCB125Tの場合、まずエンジン回転数は5,000rpmに上がります。(参照2) そして、その回転域ではまだトルクが出ていません。だからダラーっと流して走っている感じで、そこから単にアクセルを開けても加速が鈍いので、ギアチェンジなどの操作が求められますが、CT125・ハンターカブはその必要性が低いので楽チンです。

    シート

    あともう一つ。
    シートの座面が広くて、地面に対して「水平」。
    これも長時間の乗車において疲労低減の要素になっていると思います。

    前後バランス

    タイヤのサイズは前後とも同じですが、後輪の指定空気圧は前輪より3割くらい高く設定されています。つまり、このオートバイの重心は比較的「後輪寄り」なんだと思います。
    確かに乗っている時もそんな感じはします。

    リアボックス

    私の場合、このようにリアキャリアの後端にボックスを装着しているので、重心はさらに後ろになります。
    元々の車重が軽い事もあって、この影響が意外と大きいのです。

    ボックス内の荷物の重量次第では、路肩に寄せて停車してサイドスタンドをかけた状態はかなり不安定になります。
    つまり、左に傾斜した場所にサイドスタンドで停める場合、前輪の接地重量が軽すぎて、サイドスタンドをかけた状態のまま前輪が浮き上がって左側に倒れそうになります。
    キャリアが大きく積載可能な「量」は多いですが、重量配分には注意が必要で、例えばキャンプツーリングなどで荷物を載せられるだけ載せた場合は、バランスはさらに悪くなると思います。

    デジタル式メーター

    私にとって初のデジタル式メーター。
    トリップメーターが2種類と、燃料計が備わっているのは便利です。

    エンジン回転数を示す「タコメーター」や、何速ギアに入っているかを示す「ギアポジションインジケーター」が備わっていないのは少し残念ですが、意外にも不便に感じたのはそれ以外の事でした。

    それは、メインスイッチがONになっている時しか表示されない、という事。

    例えば、その日の走行が終わってエンジンを切ってから、今日はどれだけ走ったかなぁ?という程度の理由でメーターの走行距離数を見たい時、わざわざメインスイッチをONにしないと見る事ができません。
    給油の際にトリップメーターをリセットする時も然り。
    まぁ、慣れの問題と言えばそれまでですが…、意外と煩わしく思います。

    デジタル式メーター

    あと、大した事ではないですが、トリップメーターの小数点が小さすぎて、私の肉眼では見えません(笑)。
    (この写真を見て、そうは思いませんか?)

    燃料計の減り具合はリニアではありません。
    6コマのうちの最初の1コマが消灯するまでに80〜100km弱くらい走れますが、その後40〜50km走ると2コマ目が消灯し、最後の1コマが点滅するまでは、燃費にもよりますが240km位です。
    最後の1コマが点滅すると、結構なプレッシャーを感じますが、取扱説明書の情報によると、そこから1L程度は残っているようです。



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